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zoom RSS 検察のミスを「政治と金」にすり替えるな!

<<   作成日時 : 2009/03/31 03:09   >>

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** (週刊朝日編集長)

※- 「捜査ミス」を「政治とカネ」にすり替えるな!

自分自身もよくわかっていなかったのですが、3月3日の小沢秘書逮捕以降、いくつものマターがゴッチャになって議論され、ことの本質を見失っていたような気がします。

それぞれの人がそれぞれの関心の強い領域でものを考えているので、ときどき議論がかみ合わないという現象が起きていました。

ぼく自身も「何でこんな簡単なことが理解されないんだろう」と困惑した時期がありましたが、要はそういうことだったのかと思います。


気がつく範囲で整理すると……≫

(1)逮捕容疑である政治資金規正法の問題

(2)秘書逮捕が政治に与える影響の問題(選挙に勝てるかどうか)

(3)逮捕によって浮き彫りになった「政治とカネ」の問題

(4)検察権力の行使が公正・公平に行われたのかという問題

**

(1)は、検察が公判請求(起訴)したので、裁判所の判断に委ねられます。

ただ、ここで重要なのは「起訴=有罪」ではないということです。

この段階では、検察側(原告)も弁護側(被告)も対等な関係で、無罪が推定されています。

とくに今回は、起訴後に被告が罪をおおむね認めているという怪情報が流され、複数のマスコミがそれを報じましたが、翌日、被告弁護人がそれを否定するという騒ぎがありました。

ぼくは、例によってメンツを重んじる検察が「否認のまま起訴した」という事実を隠したいがために、意図的に流したウソ情報だと思っています。

いずれ公判廷で明らかになるでしょう。

民主党議員にとっては(2)が最大の関心事のようで、「小沢おろし」の原動力になっているようにも見えます。

議員にとって選挙が大事なのは、理解できます。

とくに今回は政権交代をかけた大事な選挙だということでしょうが、部外者にとってはあまり関心のないことです。

逆に言えば、「選挙で勝てれば小沢でもいいのか?」ということになるのでしょうか。

まあ、しかし、これは民主党の党内で勝手にやってくださいという程度の問題で、ぼく的にはどうでもいいかと思っています。

くせ者なのが(3)と(4)です

ぼくは、どちらにも強い関心がありますが、あえて言わせてもらえれば、まず「検察の公平性」の問題がクリアにならない以上、「政治とカネ」の問題の議論に進むわけにはいかない、と考えています。

なぜならこれは、民主主義の根幹にかかわる問題だと思うからです。
 
検察の公平性を問題にする発言をすると、「なんでおまえは小沢の肩を持つんだ」と批判を受けることがあります。

逆に、小沢氏に対する好き嫌いで、「嫌い」の立場に立つ人はたいてい「政治とカネ」の問題を声高に話します。

民主党の反小沢の人たちは、ことさら「政治とカネ」の問題にしようとしています。

しかし、そうしたもろもろの背景を含んだ上であえて言わせてもらえば、今回の事件を「政治とカネ」の問題と捉えたなら、それこそ検察の思うツボです。

検察は、自らの捜査ミスを糊塗するため、問題を「政治とカネ」にすり替えようと、たくさんの情報をリークし続けてきたのです。

そのため、いまだに今回の政治資金規正法違反を「大疑獄事件」ととらえている人が少なくないようです。

実際、検察批判を続ける週刊朝日の編集部には「これほど大きな疑獄事件が起きているのに、なぜ検察の悪口を書くのか」

といった電話が来ることもあり(そういう人は広告だけで、たいてい記事を読んでいない)、検察の世論誘導能力には、あらためて目を見張る思いです。

しかし、冷静に考えれば、単なる政治資金規正法違反です。

人一人が身柄を拘束されるような事件ではありません。

検察がミスを犯したのは明らかでした。

担当検事はネタ元のたれ込みを鵜呑みにして、秘書ではなく、小沢氏の自身を贈収賄やあっせん利得などで立件できると思い込んでいたようです。

そうほのめかされたからこそ、新聞もあれだけ大々的な大本営発表を続けたわけです。

ところが、いくら捜査しても小沢氏に関する不正の事実は出てこなかった。

建設業界の実態や政治献金に関する基本認識を欠いた、勉強不足の結果でした。

要は「バンキシャ!」と同じ構図です。

しかし、メンツと不敗神話にこだわる検察は、自らの勉強不足を認めるわけにはいきません。

そこで「政治とカネ」の問題を持ち出して、ミスから目を逸らそうとしているのです。

その結果、主権者である国民の政治判断を歪める結果となりました。

検察が数多いる政治家の中から小沢氏を狙った背景によこしまな意図があったことも明らかになりつつあります。

人事や出世(幹部の叙勲)の都合から、政権交代を阻止したかったということです。

そんな個人的な事情で、検察が「気に食わない」政治家を次々と逮捕する社会が、民主的と言えないことは明らかです。

最近よく、検察も説明責任を果たすべきだという論を目にしますが、これは無理というものです。

いくら取繕っても、説明などできるわけがないからです。

民主党も自民党も政治家は選挙への影響には敏感なくせに、こうした民主主義の危機には鈍感すぎると思います。

とくに民主党の議員は、党内抗争などやっている場合ではありません。

もっとも、検察権力が国民の代表である政治の上に君臨するような社会を許容するというなら別ですが。

その辺をはっきりして欲しいと思います。

小沢氏に限らず、「政治とカネ」の問題は今回、初めて明らかになったことではありません。

ここ数十年ずっと言われ続けてきた問題です。

いずれ時間をかけてきちんとしなければならないことは明らかですが、それは事件とは別の問題だと思います。

もう一度整理すると

(1)政治資金規正法違反の問題=小沢事務所の問題

(2)政治への影響の問題=民主党の問題

(3)政治とカネの問題=政界全体の問題

(4)検察の公平性の問題=日本の民主主義にかかわる問題

ということで、優先順位は明らかと思います。

そんなわけで、31日火曜日発売の週刊朝日は「検察の劣化」を特集しています。

ぜひ、お読みください

*-*

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